11月22日(水) 雨のち晴れ

 朝食の準備が遅れていた。出直して食べて、出発。バチカンへ行く。地下鉄A線に乗ると、バカ混み。

 チプロ駅から出ると、小雨がぱらついていた。バチカン博物館の入り口に着いてみると、まだ開館まで20分くらいはあると思うけど、もう長蛇の列だ。コロッセオの混雑がウワサほどじゃなかったから、ここもそうかなと思っていたけど、違ったみたい。城壁二辺ぶんくらい並んでいた。でも、開館になって動き出すと、結構すぐに入館できた。チケットも全然待たずに買えたし。

バチカン博物館のとある天井  さすがにバチカン博物館。ものすごくキレイだ。彫刻とかは、もうあっちこっちでたくさん見たけど、天井や壁に描かれている絵とか、また格別にすごい。内装の豪華さもすごい。そして広い。いちばんのメインだと思われるシスティーナ礼拝堂は、ウワサどおりのスゴさだったし。ものすごく大き〜い壁に、有名なミケランジェロの「最後の審判」が描かれていて、それがものすごくキレイで迫力もある。天井も全部有名な名画。ここだけは一切の撮影禁止で、声も出したらいけない。ざわめきが少し大きくなると、監視員の人が「しぃーっ」って言って注意していた。

 ラファエロの間が分からなくて、館内を二周した。分かれ道で一周めとは別のルートをとったおかげで、見落としていた場所も全部見た感じ。しっかり確かめながら回ってみると、結局一周めでちゃんと見ていたことが分かった。通っていたのに、それがそうだと気付かずにいただけだった^^;

 この博物館でアクシデントがあった。デジカメにSDカードをセットしてくるのを忘れていたのだ。内蔵メモリがあるから気付かなくて、まだそんなに撮っているわけないのにメモリーが足りないって表示が出て、気付いた。撮影できるトコも撮影できなくなって、残念。というわけで、バチカン博物館を見終わってから、一度SDカードを取りにホテルへ戻った。

 戻りがけに、ホテルの近くの、いつも前を通りながら眺めていたお店で、切り売りのピザを買った。パプリカがいっぱいのっかってるやつ。大きな四角いピザを頼んだ大きさにカットしてオーブンで温め直してくれて、それを半分に内折りにして、紙にくるんでくれた。そうやると、ピザの歩き食いができるってわけなんだね。それを昼食として部屋で食べた。

バスの中  SDカードをちゃんとセットして、40番のバスで再びバチカンへ向かう。下車して、まずはサンタンジェロ城。城の真正面のサンタンジェロ橋からの城の眺めがいいというので、わざわざ橋を向こうまで戻って、また城に向かって歩いた。午前中は結構雨がきつくなったときもあったけど、もう、とってもよく晴れている。橋の上の白い天使の像と青空とのコントラストが、とってもキレイ。

 お城の中は、石壁のままが殆どの、古いタイプって感じ。薄暗い階段を上っていく。中庭みたいな所に翼が骨組みだけになった像がある。建物内部には、武具や軍服なんかの展示もあった。そして、屋上へ。

 とてもいい眺めだ。サン・ピエトロ大聖堂も眺められるし、その反対側に最高裁判所のカッコイイ建物もある。天気もいいし、気持ちいい。

 お城から降りて、今度はサン・ピエトロ大聖堂へ向かう。途中で、イチゴのジェラートを食べる。広場まで来ると、その威容にびっくり。左右の、広場を囲むように曲がっている回廊が、そう思わせる。広場の中央のオベリスクは、またもや修復工事中で残念だけど。その向こうの、大聖堂の前の演台を前にたくさんの椅子が並んでいるところが、これまた広い。何かあるときには、ここに、こんなにびっしりと、信者が集まるんだなぁ。

 大聖堂に入る列が、長い。やっぱりカトリック信者にしたら、ものすごく大事なトコだっていうことも影響しているんだろうな。並んで、荷物検査とボディチェックを受けて、やっと右側の回廊のところに入れた。

サンピエトロ大聖堂の衛兵さん  サンタンジェロ城で屋上に上がって景色を堪能してたから、クーポラには上がらないことにする。そういうわけで、普通の見学の方へ進む。最初は歴代法王のお墓ばっかりのところに通じていた。蓋の上に中にいる本人の寝ている姿の像がある、美術品のような棺が並びまくっている。去年亡くなったばかりの法王のお墓もあった。そこは、信者が念入りにお祈りの仕草をして通っていた。

 このまま大聖堂の内部に通じていると思っていたら、普通に外に出た。そうしていいのかどうか分からなかったけど、中央の入り口がある場所へ向かうと、ちゃんと入れた。さすがに、ものすごく広い。さすがに、ものすごく豪華。はぁ〜、やっぱり、さすがの総本山なのね。

 大聖堂を堪能して外に出ると、もう薄暗かった。地下鉄でポポロ広場へ向かう。駅から出ると、もう、すっかり暗い。すぐ右手にポポロ門、その斜向かい辺りに露店がいっぱいある。門をくぐると、広場中央のオベリスクは、またまた修復工事中……。もう、いい加減、勘弁してよぉ。噴水の縁に座ってちょっと休憩して、広場に面しているサンタ・マリア・デル・ポポロ教会と、サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会を見学。ポポロ教会では、両脇の窪みの中で絵を描いているお姉さんがいた。すごくうまい。この絵が完成したら、この教会のどこかに新しく飾られるんだろうな。

 コルソ通りの一本左の道を、スペイン広場へ向けて歩く。スペイン階段には、昨日のトレビの泉みたいに、たくさんの人が座っていた。バラの花売りも、やっぱりいる。階段の前の噴水は、修復中ではなかったものの、工事中のような柵で囲まれていた。階段の上の教会の前にも、なんか工事中のものが立ちはだかっている。なんだかなぁ……。とりあえず階段をいちばん上まで上って、夜景を見渡した。キレイだ。ローマも今夜で終わりだなぁ。

 切り売りのナスのピザを階段に座って食べてから、地下鉄でテルミニ駅に戻った。その後、ウピムとゾマで、ローマ最後のお土産探し。ウピムでは、前に来たときに気に入っていたクリスマス飾りと、ママへのアクセサリーを買った。その荷物を持ったまま下のゾマに行ったら、袋がバカでかかったせいで、入り口で預けさせられてしまった。 今夜の食事のパニーノ

 もう一度駅まで行って、いつものコナードでお水とか買ってから、夕食用に駅の構内の「Mr.パニーノ」っていうお店でパニーノを買う。ホテルに戻って部屋で開けてみると、ものすごく大きかった
^^;