11月21日(火) 晴れ

 朝7時起き。いつもより朝ごはんの食堂が混んでいた。食後、身支度をして、コロッセオへ向かう。地下鉄の切符の自動販売機は、なんか壊れている。買えてる人もいるんだけど、すぐ次に同じ機械でやっても買えなかったり。調整に来たおっちゃんが窓口で買えみたいなことを言ったので、窓口へ回って買った。地下鉄は、ホームもなんかキタナイし、車両も落書きだらけでキタナイ。車内はギュウギュウ詰めだし、スリとかに遭わないよう気を引き締める。

コロッセオのネコ  無事に地下鉄を降りて地上に出ると、イキナリどどーんと目の前にコロッセオが聳えていた。時間が良かったのか時期が良かったのか、ウワサに聞いていた切符買いの行列なんかは全くなくて、さっさと中に入れた。入ると、通路にネコがいた。ふわふわ^^ かわいい^^ 抱っこして記念撮影する。なんか、ローマとネコって関係あるのかな。こないだのアレア・サクラもネコいっぱいだったし、コロッセオのブックショップにもネコグッズとか、コロッセオとネコの組み合わせの絵が描かれたグッズとかが売られてたもん。

 突き当たりのエレベーターで二階に上がる。二回の廊下は、彫像とか壺とか展示されていて、ちょっとした博物館みたいになっている。内側に入ると、どどーんと闘技場が見渡せた。ステージだったトコの下が露出してるのを見ると、すごく入り組んでいる。観客席は、もう殆ど形がない。上の方も崩れているけれど、それでもまだまだ充分な威容があった。外壁の窓(?)からの景色も、とてもいい。

 隣の、コンスタンティヌス帝の凱旋門の足元に行く。イキナリそれがあるだけなんだけど、すごい迫力。大きいし、びっしりのレリーフがホントにすごい。

 その横の道から、パラティーノの丘へ。入場券がコロッセオと共通だから行ってみようと思ってただけで、だから大して「歩き方」の説明も読んでなかった。そのせいで、最初は入った辺りの建物と庭園だけだと思っていた。ところが奥にまだ行けそうだから行ってみたら、広くてすごい遺跡が広がっていた。博物館もある。博物館は内部に遺跡の一部をそのまま利用していて、その趣向が面白かった。

お昼ごはんのピザ  一度テルミニ駅に戻って、一昨日に行けなかったディオクレティアヌスの浴場跡へ行ってみた。でも、やっぱり閉まってた。駅に戻ってバスの切符を買った後、40番のバスでベネチア広場へ向かう。でも、間違って一つ前の停留所で降りてしまった。そこから広場への道の途中、一昨日に見かけてちょっといいなーと思っていたカフェテリアで、ピザとドリンクのセットを昼食にした。すっごくおっきなピザが来て、びっくり。でも、ぺろりと平らげてしまった。隣の席のおっちゃんが二人ともパスタの後に食べていたほうれん草のおひたしみたいなのは、何かな? コナードのお惣菜売り場にもあったけど。

 食後、ベネチア広場を抜けて、クリプタ・バルビへ。こじんまりした小さな博物館だけど、午前中に行ったパラティーノの丘の博物館みたいに、ところどころ遺跡のままを使った建て方が面白かった。

 一昨日夜に見たネコ遺跡アレア・サクラでネコ見物。今日もいっぱいいる。柵のすぐ傍まで灰色のネコが擦り寄ってきた。でも、びっこ引いてるなーと思ったら、前足が片方なかった。かわいそうに……。でも、ここなら、誰もいじめなさそうだし、。

 パンテオンに向かう。この辺りは、宗教関係のお店が多い。神父さんやシスターの衣装とか、偉い神父さんの豪華な衣装や冠とか、豪華な十字架や像なんかが、ショーウィンドウに並んでいる。そこを抜けると、象さんが根元にあるオベリスクがあるミネルバ広場に出て、そこにサンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会があった。せっかくなので、入ってみた。

 ここが教会の中では今までにいちばん感動したかもしれない。すごくキレイだった。感動のあまり、連れは写真集を買っちゃったし、あたしも教会のパイプオルガン曲のCDを買ってしまったくらい。

今日のジェラート  パンテオンは、すぐ近くだった。古そうな裏側の壁が見えている。入る前に、ジェラートを食べる。広場で座って食べてたら、遠足だか社会見学だかみたいな子供たちがいっぱいいて、あたしたちの両脇とかも平気で座って、あたしたちは子供たちに、どはーーーって囲まれる形になってしまった。そんな中でジェラートを食べ終わって、パンテオンに入った。

 さっきの教会が良すぎたのか、ここがしょぼく見える。丸い空間は珍しくていいんだけど、なんか中身の様子が、いたしたことない感じに見えた。修復中の部分が多かったからかもしれないけど……。

 ナヴォーナ広場へ向かう。途中のお土産屋さんで、可愛いネコのカレンダーを見つけた。同じところにローマの名所の写真のカレンダーもあって、お土産に配るのによさそうと思って、何冊か買う。勿論、自分用にネコのも。あと、なかなかカッコいいマグカップがあったから、それは弟にお土産。

 ナヴォーナ広場に着く。長細い広場に三つの噴水があるんだけど、中央のいちばん大きいやつは、またもや修復中だった。なんか、どこへ行っても修復中にぶつかるなぁ。広場では絵描きさんの他にも、グラスに水を入れて縁を掌でこすって音を出すという演奏をしている人もいた。広場の横に小さな教会があったので、入ってみる。

 広場を北に抜けて、アルテンプス宮へ。ここは中庭で感動した。向こうに見える二階の回廊の天井の絵もキレイだったんだけど、それよりもまず、中庭の天井に開いている大きな丸い穴(?)から見える空がすごく良かった。中身は、元々の宮殿としての建物の内装と、展示されている彫像とで、二度おいしいって感じ。部屋の天井とか壁とか、古い絵がいっぱい残っていた。

 次に向かったカンピ・デ・フィオーリ広場は、着いた頃にはもう暗くなっていたから、隅にお花屋さんの露店が少し出ているだけだった。すぐに、ここから116番のバスで、バルベリーニ広場へ向かった。小さなバスが、車道とは思えない石畳の細い道を走る。

トレビの泉  下車して広場の噴水を見た後、歩いてトレビの泉に向かった。途中に案内板があって、そこから細いめの道に入るとすぐだった。思ったよりも大きくて、驚いた。背後の彫像とかの白と、下の水の水色との取り合わせが、とてもキレイ。それがライトアップされていて、またキレイ。さすがに人がものすごく多くて、噴水前の階段とか、いっぱいみんな座っている。そこに、バラの花を売る人が何人か歩いている。あたしたちもも、記念撮影してから、ちょっと休憩して、トレビの泉を眺める。こんなにいっぱい観光客が集まるから、スリとかの多発地帯だってウワサ。だけど、警察官が何人か立っている。ちょっとは安心かな。

バスの切符の有効時間が過ぎないうちに、今度は175番のバスでテルミニ駅に戻る。このバス、ギュウギュウ詰めだ。荷物、しっかり守らなきゃ。